コンクリート構造物の劣化に関連した特性の変化と圧縮強度が関連していため圧縮強度を把握することは極めて重要です。またコンクリート構造物は圧縮強度に基づいて設計されていますが、施工状況や環境によって強度に差異があるため、実構造物の強度を把握する必要があります。
コンクリート内または海水や凍結防止剤から供給される塩化物イオンが被膜を破壊し、腐食生成物の体積膨張でコンクリートにひび割れや剥離を引き起こします。また鋼材腐食することによって鋼材の断面減少などを伴います。調査方法としてコアやドリルにて試料を採取し電位差滴定法等を用いて測定します。
コンクリートの中性化に伴い、鉄筋表面の不動態被膜が失われ、酸素と水分の供給により腐食が進行します。さらに鉄筋腐食が進行すると錆の膨張圧によりかぶりコンクリートの剥離・剥落が起こるため、構造物の耐荷性能が低下します。